稲沢市景況調査結果 令和5年度第3四半期【令和5年10月~12月】
令和6年1月の当所会報誌にてお願いをした「稲沢市景況調査」は、50社より回答がありました。
(製造業17社、建設業11社、卸売・小売業8社、サービス業7社、飲食業7社)
その結果をもとにDIを計算した結果が下表になります。
DI (景気動向指数) とは
『上昇・増加・好転・過剰』したとする企業割合から、『下降・減少・悪化・不足』したとする企業割合を差し引いた値。
※表中の矢印=5ポイント以上の推移を上下矢印で表し、5ポイント未満は横ばい矢印で表示した
※前期…令和5年7月~9月 今期…令和5年10月~12月 来期…令和6年1月~3月
全業種
DI名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
売上 | 7.8 | ↓ | ▲6.0 | ↓ | ▲14.0 |
在庫数量 | ▲1.9 | → | 0 | → | 0 |
販売単価 | 35.3 | ↓ | 26.0 | ↓ | 20.0 |
仕入単価 | 84.3 | → | 84.0 | ↓ | 74.0 |
収益状況 | ▲37.3 | ↑ | ▲28.0 | → | ▲30.0 |
資金繰り | ▲19.7 | ↓ | ▲30.0 | → | ▲26.0 |
従業員数 | ▲37.3 | ↑ | ▲22.0 | ↓ | ▲30.0 |
原材料の仕入れ価格が高騰しており、利益率が下がっている。販売価格の引き上げを行うも追いついていない。(全業種)
各DIの業種ごとの予想についてはコチラをクリック
売上
前期調査と比べ、サービス業、飲食業は上昇、製造業は変化なし、他業種は減少であった。
来期予測は、飲食業は上昇、建設業は変化なし、他業種では減少の見通し。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 0 | → | 0 | ↓ | ▲11.8 |
建設業 | 55.6 | ↓ | ▲27.3 | → | ▲27.3 |
卸売・小売業 | 37.5 | ↓ | ▲50.0 | ↓ | ▲62.5 |
サービス業 | ▲20.0 | ↑ | 14.3 | ↓ | ▲14.3 |
飲食業 | ▲15.3 | ↑ | 42.8 | ↑ | 57.1 |
自動車業界の仕事量減少により、仕事の取り合いが激化している。(製造業)
在庫数量
前期調査と比べ、卸売・小売業は上昇、製造業、サービス業は変化なし、他業種は不足であった。
来期予測は、製造業は上昇、卸売・小売業は減少、他業種は変化なしの見通し。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲9.1 | → | ▲5.9 | ↑ | 0 |
建設業 | 0 | ↓ | ▲9.1 | → | ▲9.1 |
卸売・小売業 | ▲12.5 | ↑ | 25.0 | ↓ | 12.5 |
サービス業 | 0 | → | 0 | → | 0 |
飲食業 | 7.7 | ↓ | 0 | → | 0 |
販売単価
前期調査と比べ、製造業、サービス業、飲食業は上昇、他業種は低下傾向にある。
来期予測は、建設業、サービス業は上昇、他業種は低下する見通し。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 18.2 | ↑ | 23.6 | ↓ | 0 |
建設業 | 77.8 | ↓ | 9.1 | ↑ | 27.3 |
卸売・小売業 | 37.5 | ↓ | 12.5 | ↓ | 0 |
サービス業 | 10.0 | ↑ | 42.9 | ↑ | 57.1 |
飲食業 | 38.5 | ↑ | 57.1 | ↓ | 42.9 |
賃上げや原材料高騰のため販売価格をあげていきたいが、相見積で負けてしまう。(製造業)
仕入価格が上昇しており上昇分の7~8割の値上げにとどまっている。2~3割はコストダウン等により対応している。(製造業)
仕入単価
前期調査に引き続き全業種で高く上昇が続いているが、飲食店ではやや低下した。
来期予測は、全業種で引き続き高い水準で仕入単価の上昇が続く見通し。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 100.0 | ↓ | 88.2 | ↓ | 70.6 |
建設業 | 77.8 | ↑ | 81.8 | ↓ | 72.7 |
卸売・小売業 | 75.0 | ↑ | 100.0 | → | 100.0 |
サービス業 | 70.0 | ↓ | 57.1 | → | 57.1 |
飲食業 | 92.3 | ↓ | 85.7 | ↓ | 71.4 |
医療機関や保険薬局業界は2年に1度しか診療報酬の改定がない。仕入薬価のほか分包紙、容器など価格転嫁のできない材料も値上がりが続いており、医療業界ではインフレに追いつくのが難しい環境である。(小売・卸売業)
収益状況
前期調査と比べ、製造業、サービス業、飲食店は増加。他業種は減少した。
来期予測は、建設業が上昇、製造業・飲食業は変化なし、他業種では悪化の状況が続く見通し。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲72.7 | ↑ | ▲35.3 | → | ▲35.3 |
建設業 | 11.1 | ↓ | ▲36.4 | ↑ | ▲27.3 |
卸売・小売業 | 12.5 | ↓ | ▲37.5 | ↓ | ▲50.0 |
サービス業 | ▲50.0 | ↑ | ▲28.5 | ↓ | ▲42.8 |
飲食業 | ▲61.5 | ↑ | 14.3 | → | 14.3 |
仕入単価の上昇により、利益率がジワジワとさがってくると思われる。全従業員一丸となって経費削減に努める。(建設業)
資金繰り
前期調査と比べ、全業種で悪化傾向にある。
来期予測は、全業種で依然厳しい状況が続く見通し。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲27.3 | ↓ | ▲47.1 | ↑ | ▲35.3 |
建設業 | 0 | ↓ | ▲27.3 | ↑ | ▲18.2 |
卸売・小売業 | 12.5 | ↓ | ▲12.5 | → | ▲12.5 |
サービス業 | ▲20.0 | ↓ | ▲28.5 | ↓ | ▲42.8 |
飲食業 | ▲46.1 | ↓ | ▲14.3 | → | ▲14.3 |
従業員数
前期調査と比べ、全業種で不足の状況が続く。
来期予測は、製造業、サービス業は横ばいの見通しだが、引き続き厳しい状況が続く。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲45.5 | ↑ | ▲5.9 | → | ▲5.9 |
建設業 | ▲66.7 | ↑ | ▲27.3 | ↓ | ▲45.5 |
卸売・小売業 | ▲25.0 | → | ▲25.0 | ↓ | ▲37.5 |
サービス業 | ▲30.0 | ↓ | ▲42.8 | → | ▲42.8 |
飲食業 | ▲23.1 | ↓ | ▲28.6 | ↓ | ▲42.9 |
生産性向上のため事業再構築補助金を活用し工作機械を購入した。(製造業)
収益減少、物価高騰により、人材削減の検討中。(製造業)