稲沢市景況調査結果 令和4年度第4四半期【令和5年1月~3月】

令和5年4月の当所会報誌にてお願いをした「稲沢市景況調査」は、67社より回答がありました。
(製造業17社、建設業12社、卸売・小売業13社、サービス業18社、飲食業7社)
その結果をもとにDIを計算した結果が下表になります。

DI (景気動向指数) とは
『上昇・増加・好転・過剰』したとする企業割合から、『下降・減少・悪化・不足』したとする企業割合を差し引いた値。
※表中の矢印=5ポイント以上の推移を上下矢印で表し、5ポイント未満は横ばい矢印で表示した
※前期…令和4年10月~12月  今期…令和5年1月~3月  来期…令和5年4月~6月

令和5年3月には米国シリコンバレー銀行の破綻をはじめ、スイスでは経営危機に陥ったクレディ・スイスの救済が行われた。

リーマン・ショックのような金融危機に備え各国では、金融機関をめぐる懸念が広がっている。

一方、米国投資会社バークシャー・ハサウェイを率いるウォーレン・バフェット氏は「追加投資を検討したい」と日本株に強気な見方をしめした。

また、日本国内では引き続き急激な物価高騰が進んでおり、各企業は従業員の賃上げへの対応を迫られた。

全業種
DI名 前期調査 今期調査 来期予想
売上 ▲9.2 ▲14.9 ▲22.4
在庫数量  2.1 3.0 1.5
販売単価 18.4 23.9 28.3
仕入単価 71.4 77.6 77.6
収益状況 ▲39.8 ▲28.4 ▲40.3
資金繰り ▲22.5 ▲16.4 ▲20.9
従業員数 ▲21.5 ▲19.4 ▲20.9

物価上昇が続き、販売価格とのバランス調整が難しい(全業種)

物価上昇が続いているが、従業員の生活を守るために賃金引き上げを行った(全業種)

各DIの業種ごとの予想についてはコチラをクリック
売上

前期調査と比べ、製造業・建設業は減少、他業種は増加であった。サービス業については好転化している。

来期予測は、建設業、卸売・小売業は回復傾向にあるが、全業種で悪化が続く見通し。

令和5年5月8日(月)より「新型コロナウイルスが5類に引き下げられる」見通しから景気の回復を期待した声もあったが、飲食店からは物価の上昇により外食の機会が減るとの意見があった。

業種名 前期調査 今期調査 来期予想
製造業 26.0 ▲5.9 ▲41.1
建設業 ▲16.7 ▲50.0 ▲33.4
卸売・小売業 ▲41.6 ▲23.1 ▲15.4
サービス業 ▲15.8 5.6 0
飲食店 ▲33.3 ▲14.3 ▲28.6

仕事はあるももの資材の高騰により工事が中止になってしまうことがある(建設業)

在庫数量

前期調査と比べ、サービス業が悪化に転じ過剰状態であった。建設業、卸売・小売業は不足傾向であった。

来期予測は、製造業、建設業、飲食店は適正になる見通し。

業種名 前期調査 今期調査 来期予想
製造業 0 17.6 5.9
建設業 ▲16.7 ▲8.3 0
卸売・小売業 8.4 23.1 23.1
サービス業 5.3 ▲16.7 ▲16.7
飲食店 11.1 0 0
販売単価

前期調査と比べ、建設業、飲食店以外は上昇傾向にある。

来期予測は、建設業、飲食店以外は引き続き上昇になる見通し。

物価上昇が続き、繰り返しの値上げになるため販売価格とのバランス調整が難しいとの意見が全業種からあった。

業種名 前期調査 今期調査 来期予想
製造業 44.4 29.5 23.6
建設業 50.0 8.4 8.4
卸売・小売業 ▲25.0 53.8 61.5
サービス業 2.6 16.6 33.3
飲食店 22.2 0 0
仕入単価

前期調査に引き続き全業種で単価が上昇傾向にある。

来期予測は、製造業、飲食店ではすべての事業所が仕入単価が上がる見通しと回答した。

業種名 前期調査 今期調査 来期予想
製造業 88.9 94.1 100
建設業 91.7 75.0 66.7
卸売・小売業 58.4 84.6 84.6
サービス業 50.0 50.0 50.0
飲食店 100.0 100.0 100.0
収益状況

前期調査と比べ、建設業・卸売・小売業・サービス業と回復傾向にあるが全業種で悪化が続いている。

来期予測は、卸売・小売業、サービス業は不変、その他業種では減少の見込み。

業種名 前期調査 今期調査 来期予想
製造業 ▲40.8 ▲41.2 ▲64.7
建設業 ▲41.7 ▲25.0 ▲50.0
卸売・小売業 ▲33.3 ▲23.0 ▲23.0
サービス業 ▲36.8 ▲5.5 ▲5.6
飲食店 ▲55.6 ▲71.4 ▲85.7

人件費高騰と仕入価格上昇により利益が出ず。需要も十分には回復していない(飲食店)

資金繰り

前期調査と比べ、建設業は改善、他業種は悪化傾向にあった。

来期予測は、全業種で資金繰りへの不安が続く見通し。

業種名 前期調査 今期調査 来期予想
製造業 ▲18.5 ▲17.6 ▲29.4
建設業 ▲33.3 0 ▲8.3
卸売・小売業 ▲33.3 ▲23.1 ▲15.4
サービス業 ▲10.6 ▲11.1 ▲16.7
飲食店 ▲55.6 ▲42.9 ▲42.9
従業員数

前期調査と比べ、建設業・卸売・小売業は改善、製造業・サービス業は横ばい、飲食店は不足であった。

来期予測は、飲食店は不足、他業種は横ばいの予想。

業種名 前期調査 今期調査 来期予想
製造業 ▲29.6 ▲23.5 ▲23.5
建設業 ▲33.3 ▲33.3 ▲33.3
卸売・小売業 ▲8.3 ▲7.7 ▲7.7
サービス業  ▲15.8 ▲16.7 ▲16.7
飲食店 ▲22.2 ▲14.3 ▲28.6

人材不足が続いているため、新入社員の採用にあたり給与を引き上げた。そのため既存の従業員の賃金引き上げも同時に行った(製造業)

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