稲沢市景況調査結果 令和4年度第2四半期【令和4年7月~9月】
令和4年10月の当所会報誌にてお願いをした「稲沢市景況調査」は、60社より回答がありました。
(製造業9社、建設業10社、卸売・小売業11社、サービス業20社、飲食業10社)
その結果をもとにDIを計算した結果が下表になります。
DI (景気動向指数) とは
『上昇・増加・好転・過剰』したとする企業割合から、『下降・減少・悪化・不足』したとする企業割合を差し引いた値。
※表中の矢印=5ポイント以上の推移を上下矢印で表し、5ポイント未満は横ばい矢印で表示した
※前期…令和4年4月~6月 今期…令和4年7月~9月 来期…令和4年10月~12月
全業種
DI名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
売上 | ▲14.7 | ↓ | ▲36.6 | → | ▲40.0 |
在庫数量 | 15.2 | ↓ | 1.7 | ↓ | ▲6.6 |
販売単価 | 23.3 | ↓ | 1.6 | → | 5.0 |
仕入単価 | 73.3 | ↓ | 68.3 | ↑ | 73.4 |
収益状況 | ▲32.8 | ↓ | ▲55.0 | → | ▲50.0 |
資金繰り | ▲26.2 | ↓ | ▲41.7 | ↓ | ▲50.0 |
従業員数 | ▲15.0 | ↓ | ▲25.0 | → | ▲26.7 |
物価の上昇に加え、光熱費も値上がりしている。価格転嫁をすることができず厳しい状況が続いている。(全業種)
各DIの業種ごとの予想についてはコチラをクリック
売上
前期調査と比べ、全ての業種が減少であった。
来期予測は、製造業・建設業は増加、サービス業は不変、卸売・小売業・飲食店は減少を予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 30.0 | ↓ | ▲11.1 | ↑ | 0 |
建設業 | ▲33.3 | ↓ | ▲50.0 | ↑ | ▲40.0 |
卸売・小売業 | ▲42.9 | ↓ | ▲63.6 | ↓ | ▲90.9 |
サービス業 | 20.0 | ↓ | ▲15.0 | → | ▲15.0 |
飲食店 | ▲46.1 | ↓ | ▲60.0 | ↓ | ▲70.0 |
天候不順により季節商品の売上が落ち込んでいる。(小売業)
コロナ第7派が過ぎ去ったが、会食の予約がなく回復する気配が見られない。(飲食業)
在庫数量
前期調査と比べ、製造業が過剰、他業種は不足であった。
来期予測は、製造業・卸売・小売業・サービス業は横ばい、建設業・飲食店は不足を予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 0 | ↑ | 22.2 | → | 22.2 |
建設業 | 0 | ↓ | ▲10.0 | ↓ | ▲40.0 |
卸売・小売業 | 35.8 | ↓ | 9.1 | → | 9.1 |
サービス業 | 7.1 | ↓ | 0 | → | 0 |
飲食店 | 23.1 | ↓ | ▲10.0 | ↓ | ▲30.0 |
販売単価
前期調査と比べ、製造業・飲食店が上昇、他の業種は低下であった。
来期予測は、サービス業は上昇、他業種は不変を予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 50.0 | ↑ | 55.6 | → | 55.6 |
建設業 | 44.4 | ↓ | ▲30.0 | → | ▲30.0 |
卸売・小売業 | 35.7 | ↓ | ▲9.1 | → | ▲9.1 |
サービス業 | 7.1 | ↓ | ▲5.0 | ↑ | 5.0 |
飲食店 | ▲7.7 | ↑ | 10.0 | → | 10.0 |
コロナ継続の中、物価高騰も重なっている。値上げもせず頑張っているが、厳しい状況が続いている。(サービス業)
仕入単価
前期調査と比べ、卸売・小売業は横ばい、建設業は減少、他業種は上昇であった。
来期予測は、製造業は横ばい、飲食店は減少、他業種は上昇と予測。
アンケート調査を行った10月には、東京外国為替市場で1998年9月以来、32年振りに1ドル=150円を超える(10月20日)など海外からの原材料等仕入単価の高騰化が懸念された。前回の7月調査時には1ドル138円であったことから、急激な上昇による為替差損(益)が見受けられる。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 100.0 | ↓ | 77.8 | ↑ | 88.9 |
建設業 | 66.7 | ↑ | 100.0 | → | 100.0 |
卸売・小売業 | 71.4 | ↓ | 45.4 | ↑ | 54.5 |
サービス業 | 42.9 | → | 45.0 | → | 50.0 |
飲食店 | 92.3 | ↑ | 100.0 | → | 100.0 |
輸入商品が安定しないばかりでなく、為替による仕入単価の上昇が大幅にでている。(製造業・卸売・小売業)
収益状況
前期調査と比べ、飲食店は不変、他業種は低下であった。
来期予測は、卸売・小売業・サービス業は増加、建設業・飲食店は不変、製造業は減少の予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 10.0 | ↓ | ▲33.4 | ↓ | ▲44.4 |
建設業 | ▲33.3 | ↓ | ▲60.0 | → | ▲60.0 |
卸売・小売業 | ▲50.0 | ↓ | ▲81.8 | ↑ | ▲72.7 |
サービス業 | ▲6.7 | ↓ | ▲35.0 | ↑ | ▲20.0 |
飲食店 | ▲76.9 | → | ▲80.0 | → | ▲80.0 |
原材料の高騰により利益圧迫になり経営が成り立たなくなってきている。各種取引先にコストプッシュできる環境や民意が必要。(製造業)
資金繰り
前期調査と比べ、建設業は不変、他業種は悪化であった。
来期予測は、製造業は不変、他業種は悪化の予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲20.0 | ↓ | ▲55.6 | → | ▲55.6 |
建設業 | ▲22.2 | → | ▲20.0 | ↓ | ▲30.0 |
卸売・小売業 | ▲28.6 | ↓ | ▲45.5 | ↓ | ▲63.6 |
サービス業 | ▲13.3 | ↓ | ▲35.0 | → | ▲30.0 |
飲食店 | ▲46.2 | ↓ | ▲60.0 | ↓ | ▲90.0 |
従業員数
前期調査と比べ、飲食店は過剰、他業種は不足であった。
来期予測は、飲食店は不足、他業種は横ばいの予想。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲22.2 | ↓ | ▲33.3 | → | ▲33.3 |
建設業 | ▲33.3 | ↓ | ▲50.0 | → | ▲50.0 |
卸売・小売業 | 21.5 | ↓ | ▲18.2 | → | ▲18.2 |
サービス業 | ▲13.3 | ↓ | ▲20.0 | → | ▲20.0 |
飲食店 | ▲38.5 | ↑ | ▲10.0 | ↓ | ▲20.0 |
人手不足ではあるが、求人に対して十分な反応がある。しかしながら、業界水準以下の給与では優秀な人材が集まりにくい。(サービス業)