稲沢市景況調査結果 令和4年度第3四半期【令和4年10月~12月】
令和5年1月の当所会報誌にてお願いをした「稲沢市景況調査」は、98社より回答がありました。
(製造業27社、建設業12社、卸売・小売業12社、サービス業38社、飲食業9社)
その結果をもとにDIを計算した結果が下表になります。
DI (景気動向指数) とは
『上昇・増加・好転・過剰』したとする企業割合から、『下降・減少・悪化・不足』したとする企業割合を差し引いた値。
※表中の矢印=5ポイント以上の推移を上下矢印で表し、5ポイント未満は横ばい矢印で表示した
※前期…令和4年7月~9月 今期…令和4年10月~12月 来期…令和5年1月~3月
全業種
DI名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
売上 | ▲36.6 | ↑ | ▲9.2 | ↓ | ▲17.4 |
在庫数量 | 1.7 | → | 2.1 | → | 0 |
販売単価 | 1.6 | ↑ | 18.4 | ↓ | 13.2 |
仕入単価 | 68.3 | → | 71.4 | → | 69.4 |
収益状況 | ▲55.0 | ↑ | ▲39.8 | → | ▲38.8 |
資金繰り | ▲41.7 | ↑ | ▲22.5 | → | ▲26.6 |
従業員数 | ▲25.0 | → | ▲21.5 | → | ▲23.5 |
物価上昇と賃上げ要求のダブルパンチで資金繰りが厳しい。(全業種)
各DIの業種ごとの予想についてはコチラをクリック
売上
前期調査と比べ、サービス業は横ばい、他業種は増加であった。
来期予測は、サービス業・飲食店は増加、製造業・建設業・卸売・小売業は減少を予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲11.1 | ↑ | 26.0 | ↓ | ▲11.1 |
建設業 | ▲50.0 | ↑ | ▲16.7 | ↓ | ▲50.0 |
卸売・小売業 | ▲63.6 | ↑ | ▲41.6 | ↓ | ▲50.0 |
サービス業 | ▲15.0 | → | ▲15.8 | ↑ | ▲2.6 |
飲食店 | ▲60.0 | ↑ | ▲33.3 | ↑ | ▲11.1 |
当店をご予約されるお客様が増えておりやや回復傾向にある。物価高騰の影響も予想され先が見通せない。(サービス業)
在庫数量
前期調査と比べ、サービス業・飲食店が過剰、卸売・小売業は横ばい、製造業・建設業は不足であった。
来期予測は、建設業は過剰、製造業・飲食店は横ばい、卸売・小売業・サービス業は不足を予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 22.2 | ↓ | 0 | → | 3.7 |
建設業 | ▲10.0 | ↓ | ▲16.7 | ↑ | ▲8.3 |
卸売・小売業 | 9.1 | → | 8.4 | ↓ | 0 |
サービス業 | 0 | ↑ | 5.3 | ↓ | ▲2.6 |
飲食店 | ▲10.0 | ↑ | 11.1 | → | 11.1 |
販売単価
前期調査と比べ、建設業・サービス業・飲食店が上昇、製造業・卸売・小売業は低下であった。
来期予測は、サービス業・飲食店は横ばい、他業種は低下を予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 55.6 | ↓ | 44.4 | ↓ | 33.3 |
建設業 | ▲30.0 | ↑ | 50.0 | ↓ | 41.7 |
卸売・小売業 | ▲9.1 | ↓ | ▲25.0 | ↓ | ▲33.3 |
サービス業 | ▲5.0 | ↑ | 2.6 | → | 2.6 |
飲食店 | 10.0 | ↑ | 22.2 | → | 22.2 |
仕入単価
前期調査と比べ、飲食店は横ばい、建設業は減少、他業種は上昇であった。
来期予測は、製造業は減少、他業種は横ばいと予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | 77.8 | ↑ | 88.9 | ↓ | 81.5 |
建設業 | 100.0 | ↓ | 91.7 | → | 91.7 |
卸売・小売業 | 45.4 | ↑ | 58.4 | → | 58.4 |
サービス業 | 45.0 | ↑ | 50.0 | → | 50.0 |
飲食店 | 100.0 | → | 100.0 | → | 100.0 |
物価高騰による影響がでてきている。また、卵や乳製品の急激な値上がりもあり苦しい。(飲食業)
→JA全農たまご名古屋での1kgあたりMサイズの取引価格は、昨年の11月には245円、同12月には305円と上昇した。
今年1月には310円、2月20日には350円と高値となっている。飼料価格の上昇に加え、今シーズンにおける鳥インフルエンザによる採卵鶏の殺処分数は1000万羽を超えた。
収益状況
前期調査と比べ、建設業・卸売・小売業・飲食店は増加、サービス業は不変、製造業は低下であった。
来期予測は、サービス業・飲食店は増加、製造業は不変、建設業・卸売・小売業は減少の予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲33.4 | ↓ | ▲40.8 | → | ▲37.0 |
建設業 | ▲60.0 | ↑ | ▲41.7 | ↓ | ▲58.3 |
卸売・小売業 | ▲81.8 | ↑ | ▲33.3 | ↓ | ▲58.3 |
サービス業 | ▲35.0 | → | ▲36.8 | ↑ | ▲26.3 |
飲食店 | ▲80.0 | ↑ | ▲55.6 | ↑ | ▲44.5 |
業界全体の受注件数は減少しているにもかかわらず、(廃業等による事業者減少のため)仕事量が増えるという逆転現象が起きている。請負価格の据え置きも続き、収益圧迫による廃業がさらに増える可能性がある。(建設業)
資金繰り
前期調査と比べ、製造業・卸売・小売・サービス業は改善、飲食店は不変、建設業は悪化であった。
来期予測は、建設業は改善、卸売・小売業・飲食店は不変、製造業・サービス業は悪化の予測。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲55.6 | ↑ | ▲18.5 | ↓ | ▲25.9 |
建設業 | ▲20.0 | ↓ | ▲33.3 | ↑ | ▲16.7 |
卸売・小売業 | ▲45.5 | ↑ | ▲33.3 | → | ▲33.3 |
サービス業 | ▲35.0 | ↑ | ▲10.6 | ↓ | ▲21.1 |
飲食店 | ▲60.0 | → | ▲55.6 | → | ▲55.6 |
従業員数
前期調査と比べ、建設業・卸売・小売業は改善、製造業・サービス業は横ばい、飲食店は不足であった。
来期予測は、飲食店は不足、他業種は横ばいの予想。
業種名 | 前期調査 | 今期調査 | 来期予想 | ||
---|---|---|---|---|---|
製造業 | ▲33.3 | → | ▲29.6 | → | ▲33.3 |
建設業 | ▲50.0 | ↑ | ▲33.3 | → | ▲33.3 |
卸売・小売業 | ▲18.2 | ↑ | ▲8.3 | → | ▲8.3 |
サービス業 | ▲20.0 | → | ▲15.8 | → | ▲15.8 |
飲食店 | ▲10.0 | ↓ | ▲22.2 | ↓ | ▲33.3 |
人材不足により募集をかけても集まらない。初任給を引き上げる予定。(製造業)